良い表情から見えるもの
ドキュメンタリーを作っていると、人間の表情を見るのが仕事になる。インタビューを撮る時の人物のサイズというのは、ふつうの話をしている時は引いておいて、良いこと、共感できることを言っている時には、寄っているほうが視聴者は感情移入しやすい。
カメラマンによると、良い表情の人は目がきらきらしている感じがして、どうしてもズームインやクローズアップが多くなってしまうらしい。
そういう自然にいい表情を出せる人に共通する特徴があることに気づいた。それは家族仲が良いことである。取材先でご飯を食べさせてもらう時などに観察していると、家族全員の表情が同じように生き生きしていることが分かる。
いくら立派な仕事をしている有名人でも、家庭が崩壊している人の目は、どこか虚ろで死んでいる。これは家族の形には関係無い。シングルマザーでも子供との関係が築けている人の顔は充実している。
その点でみると、残念ながら僕の周りのマスコミの人は家庭が崩壊している人が多い。目は死んだサバのようである。そんな人に「相手をうまく乗せて生き生きとした表情を撮ってこい」なんて、死んだ目で言われてもなあ。あと役所の人も目が生き生きしている人は少ないような気がする。大きなお世話だろうけど。
昨日は結婚した友人の二次会の司会をやったんだけど、どうも生き生きとした表情をみると、心の中でズームインしている自分がいて、いやはや職業病だなと思う。入場のタイミングをQ出ししたり、拍手を誘導したり、ケーキカットの立ち位置を決めたりと、フロアディレクターのように動いていると、まるでロケの続きのようだった。
それにしても信頼できる家族を得るということは、人の表情を生き生きさせるものだ。
面白いもので、曇りの日と晴れの日でも表情は微妙に違うことが、テレビのロケをしていると分かる。快晴の日は、多くの人の表情が本当に晴れ晴れしているのだ。これはカメラマンもよく言っていることだけど、本当にそうだ。
人生、晴れた日ばかりではないが、自分を愛してくれる家族の存在が、秋の陽光のように良い表情を生み出してくれるのかもしれない。
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Comments
こんにちは。いつも楽しみに拝読させていただいてます。
とても興味深く拝見したのですが一つ疑問が。独身者はどーなんでしょうか?家族じゃなくて周りの人間や夢次第なんですかね。
ではでは。
Posted by: Dora | November 23, 2006 at 04:27 PM
Doraさま
独身者は眼中にありませんでした、失礼。また別の物さしになるのかも。(って僕も独身ですけどね)
Posted by: hakohugu | November 24, 2006 at 10:37 AM