報われない仕事
日テレの働きマンというドラマを見ていて、書籍の営業担当者は報われないという話があった。もともと安野モヨコが週刊モーニングに連載している週刊誌記者の日常を描いた漫画だが、マスコミでありがちなエピソードをうまく、すくいとっているため、マスコミ若手の間で人気の漫画だ。デフォルメされたキャラもいかにもありがちである。
本が売れても、編集者と作家のおかげ。売れなかったら、営業は何してるんだと後ろ指さされる。そんな仕事は他にもある。以前、ここでテレビの音声マンが報われない仕事で、やる若手が減っていると書いた。音がうまく録れてなければ、お前の責任だとどやしつけられる。しかしきちんと録れていてもそれが当たり前であって、評価されることはない。
最後にこのドラマで書籍の営業担当・千葉君は、女性作家に「売ってくださってありがとうございました」と手を握って言われただけで、出版記念パーティで人目もはばからず泣き出してしまうのである。それほど、これまで報われてこなかったという積年の思いを表現したシーンだ。
仕事をしてようがしてまいが、年功序列で順繰りに地位が上がった昔と違って、今の時代報われない仕事からはどんどん若い人は逃げていく。極めつけは、老人ホームで献身的に働く若い介護士に対する仕打ちだ。何せ年収200万円という低賃金で、めちゃくちゃに働かされる。しかしその仕事に対して、社会は相応の敬意を払っているか。
会社が自分を評価してくれない、日本という社会は個人の能力を評価しないと嘆く前に、こういう、報われない仕事をする人をきっちり見て、良いサービスに対して「ありがとう」と感謝を示しているかどうかと、少し考えてしまった。私の仕事にしても、カメラマン、音声、CG制作者、音効さんなど、多くの裏方さんとの共同作業である。
一人一人の意識が変わらなければ、社会も変わらないのかもしれない。
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Comments
食堂で食事をした後や市バスの降りしなやコンビニの買い物に金銭の授受以外に「ありがとう」を言ってますか?
Posted by: トリル | December 14, 2007 at 12:38 PM
まあ、言ったり言わなかったりですかね
すいません
Posted by: hakohugu | December 15, 2007 at 05:31 AM
良い記事でした。
ひとりひとりの意識が変わっても、
バブル成金で無能なのに大金の力で権力だけを得た
老害が生活ランクを落とす事が不可能で、
それを必死に維持しようと無償残業推進馬鹿政府と共に
ズルい方法で不法残業奴隷を過労させようとするから
問題なのであって──…。
Posted by: 無責任アリス | December 17, 2007 at 02:01 PM